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第26回(令和6年度第5回)長内市長ふれあいトーク「平和なまちであり続けるために」

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更新日:2025年2月5日

今回は、豊中市・沖縄市兄弟都市提携50周年記念事業 平和学習プロジェクト・沖縄スタディーツアーに参加された高校生およびチューターの大学生とふれあいトークを実施しました。
日時:令和6年(2024年)12月13日(金曜)16:30~17:00
場所:人権平和センター豊中 2階会議室 

平和学習プロジェクト・沖縄スタディーツアーについて

令和6年(2024年)11月3日に豊中市と沖縄市が「兄弟都市」となってから50周年を迎えました。
同プロジェクトは、子どもたちに平和の大切さをより一層考えてほしいという思いから、「平和の伝え方について考える」をテーマに、豊中市と沖縄市の高校生による現地交流を通じて、両市の戦後史や戦争について学ぶことを目的に実施しました。

参加者:高校生6名と大学生(チューター)2名
日程:令和6年(2024年)11月2日(土曜)~4日(月曜・祝日)
場所:主に沖縄市各所
内容:ひめゆり平和祈念資料館見学、フィールドワーク、平和交流会、成果発表会など

ふれあいトーク

同プロジェクトに参加された、桜塚高校1年生の大家さん、豊中高校2年生の石田さん、箕面自由学園高校1年生の森さん、岡田さん、チューターとして参加された大阪大学文学部3回生の碓井さんと 沖縄市で学んできたことや沖縄市の高校生との交流について長内市長と意見交換を行いました。

同プロジェクトに参加した理由

司会
はじめに、今回のプロジェクトに参加された動機を教えてください。
大家さん
小学校5年生の時に、こども新聞の記者で長崎に行く予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で行けなくなりました。それ以降も平和学習を続けている中で、今回のプロジェクトを知り、沖縄での戦争について学べる良い機会だと思い応募しました。
石田さん
私は、将来小学校の教師になるのが夢で、教師になったときに戦争について自分が直接見て感じたことを子どもたちに伝えていきたと思い参加しました。
森さん
中学校3年生の修学旅行で沖縄に行ったことがあり、もっと平和について学びたいと思いこのプロジェクトに参加しました。
岡田さん
『永遠の0』という戦時中が舞台の小説が好きで、その影響で戦争について学びたいと思い参加しました。
碓井さん
前任の担当者から勧められたことがきっかけですが、自分自身も改めて沖縄戦について学び直したいと思い参加しました。

沖縄市で学んできたこと・調査研究について

司会
11月の沖縄スタディーツアーでは、現地の高校生との交流や平和学習で有意義な時間を過ごされたとお聞きしています。どんな学びがありましたか。

「大阪と沖縄の抱える課題~慰霊碑の管理や遺骨の問題など~」

大家さん
私は、大阪と沖縄の抱える課題について調べました。豊中市内の豊島公園に「てしまの塔」という慰霊碑がありますが、その管理を続けていくことが難しいという話を聞いたので、慰霊碑の管理について、両市にどのような課題があるのか調べました。
豊中では、てしまの塔を管理する方々が高齢化により管理の継続が難しいという課題がありますが、沖縄でも同様に高齢化で慰霊碑を管理する人が減っていると伺いました。
沖縄には、多くの慰霊碑がありますが、管理者不明のものや管理が行き届かないものなどがあるとのことでした。また、沖縄では遺骨をめぐる課題もあり、まだまだ遺骨が見つからなかったり、遺骨の身元特定にも時間がかかるということがわかりました。
テレビや教科書で見ていた沖縄と今回見た沖縄には違いがあり、実際に行かないとわからないことがたくさんあることを感じました。先日ノーベル賞を受賞された日本被団協の方も「私たちの声が届かなくなる」と言われていたので、私たち若い世代が声を聞き、伝えていくことが大事だなと思いました。

「戦前から終戦までの教育の移り変わりについて」

石田さん
私は、戦前から終戦までの教育の移り変わりについて調べました。このテーマにした理由は、将来、教師をめざすうえで、戦前にどのような教育がなされて、なぜ日本が戦争の道に進んでしまったのか詳しく知りたいと思ったからです。
沖縄では、ひめゆり平和祈念資料館を見学しましたが、そこでは、戦争で亡くなられた女学生の性格や学生生活に関するものが展示されていました。これまで私自身、戦争とは縁遠いと思っていましたが、女学生の展示を見た際に、私と変わらない世代の子たちが、戦争という悲惨なものを経験したんだと衝撃を受けました。
このプロジェクトで学んだことを心にとどめ、将来平和意識を育む教育をしていきたいと思います。

「大阪大空襲(1945年)」

岡田さん
私たちは、大阪と沖縄の文化交流という側面から、戦時中に大阪で起きたことを伝えたいと思い、大阪大空襲について調べました。
森さん
8回にわたる大阪大空襲の様子や死者数、被害について調べました。ピースおおさか大阪国際平和センターでは、太平洋戦争がなぜ起きたのか、戦争時に使われていた爆弾の模型や防空壕の広さを体験できる展示など、実際に触ったり体験したりすることができました。
岡田さん
この調査を通じて、平和の大切さや戦争の悲惨さ、米軍基地問題について学ぶことができました。

碓井さん
皆さんは今回の調査で初めて知ることがたくさんあり、今後に生かせる良い経験になったと思います。私自身も勉強させていただくことがたくさんあり、大きな学びの機会となりました。

市長
豊中市は、令和6年11月に沖縄市と兄弟都市提携を結んで50周年の節目を迎えました。その始まりは、皆さんが調べてくれた沖縄戦がきっかけとなっています。
それぞれの研究課題について、沖縄訪問の目的を明確にしながら、皆さんよく調べ、さまざまなことを現地で体験いただけたと思います。
今回のプロジェクトを通じて戦争と平和、沖縄のことについて多くのことを学んでいただけて大変よかったです。
今回調べたことを後輩や次の世代につないでいくことも大切です。
せっかく現地で直接学んでいただいたので、経験したこと、知ったことを周りの人にも広めてもらいたい、特に後輩たちにはぜひ繋いでいってもらいたいと思います。
岡田さん
終業式の時に、1年生の生徒の前で発表する機会があるので、今回調べたことを共有したいと思います。
石田さん
今のこどもたちは戦争のことを知らない世代なので、沖縄に直接行って学ぶことはとても良い機会になると思います。実際に行けなくても、戦争について考える時間をつくるだけでも大事だなと思いました。
大家さん
授業の一環として学ぶことがいいと思います。私たちは新型コロナウイルス感染症の影響で、小学生の修学旅行で広島に行けなかったので、少しでも授業や学校行事などに取り入れたらいいと思いました。

市長
豊中にも沖縄戦で亡くなられた方がおられ、戦闘に参加せざるをえなかったという状況があったことを、若い世代の方々にもっと知ってほしいですね。
私の仕事としては、戦争は二度と起こしてはならない。戦争体験は皆さんに絶対にしてもらってはいけない。これは命にかけてしなければならないことです。平和の大切さ、戦争を絶対に起こしてはいけないという思いは、皆さんにも同じように思ってもらいたいです。

沖縄市での交流について

市長
今回は兄弟都市である沖縄市の高校生と交流してもらうことも大きな目的の一つでした。沖縄市の高校生との交流や沖縄の文化は楽しめましたか。
大家さん
皆さんすごく優しく、お互いの方言を教えあったりするのが楽しかったです。
石田さん
沖縄と大阪で気候も全然違い、沖縄ならではのことや名前の呼び方など、それぞれの文化の違いを教え合ったり、楽しく過ごすことができました。 交流会のあとの食事会で、参加者の高校生の誕生日会などもできました。
森さん
友達もでき、沖縄そばなど沖縄料理も食べることができて、とてもおいしかったです。
碓井さん
若い高校生の皆さんが楽しみながら平和学習をしてくれるようチューターとしてサポートしました。私自身もいろんな人と交流でき、とても楽しめました。
市長
今後も何らかの形でつながりを持ち続けてほしいと思います。

最後に

市長
皆さん最後にひと言お願いします。
大家さん
ぜひ今後もこのような豊中市と沖縄市との交流を続けてほしいと思います。
石田さん
本当に良い経験になりました。ありがとうございました。
森さん
次があったらまた行きたいと思いました。
岡田さん
とても楽しかったので、また機会があったら参加したいと思います。
碓井さん
戦争の体験を語り継げるのは今の世代が最後と言われているので、今学べるのはとても貴重な機会だと思います。皆さんには、これからも学び続けてほしいと思います。
市長
皆さんが見聞きしたことを広めて、語り継ぐことはできます。いろいろな機会に考えてもらうきっかけとなって良かったです。
これからも沖縄を訪れていただき、戦争のような悲惨な部分だけではなく、沖縄のすばらしい自然、文化ももっと知ってもらえれば嬉しいですね。
本日はありがとうございました。

参加者と市長との集合写真

動画

ふれあいトークの動画へリンクする画像
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お問合せ

都市経営部 広報戦略課・秘書課
〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号
電話:広報戦略課(06-6858-2029) 秘書課(06-6858-2010)
ファクス:広報戦略課(06-6856-4190) 秘書課(06-6858-4111)

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